テレビ桟敷へようこそ~
「しのぎを削ったライバルたち」
少年の頃、千代の山のファンだった。
テレビ時代になって、
千代の山を見ることは少なかった。
彼の引退は悲しかったが、
すぐ栃錦が好きになった。
少年時代は、栃若時代でもあった。
近所の歯医者さんに、テレビを見に行った。
自分たちでも、少年相撲をした。
それぞれが風呂敷で化粧まわしをまねた。
俺は八の花だった。
そのころは、栃錦が引退して、
若乃花のファンになっていた時期だった。
鹿児島に来た時、若乃花に直接サインをもらった。
彼の弟弟子若秩父を銭湯に
追っかけた。
鹿児島市照国湯だった。
大山旅館に大鵬が泊った。
大鵬を追っかけた。
新宿末廣亭で、落語家が
観客にお題を頂戴という趣向で、
おれが「北玉時代」と発言したこともあった。
柔道部の学生の頃、
学生相撲選手権に輪島を
見に行ったこともあった。
真偽のほどはわからないが、
俺は千代の山に抱いてもらったようだ。
千代の山が八代の父の会社の
社長宅に来たのは覚えている。
俺が5.6歳の頃だ。中学卒業したころだったか、
鹿児島の料亭に遊びに来た井筒部屋の
スカウトに、「相撲取りにならんか」
と言われたこともあった。
その料亭は、友人のご両親が経営していた。
相撲取りになりたいという、
俺の夢を、
祖母は「打ち殺されるばい」といって、
いさめていたなあ。
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