YOUTUBEで映像を見ている。
東京大衆歌謡楽団の浅草街頭公演だ。
演奏する人の前にはざるがおいてある。
投げ戦方式で懐メロを歌っている。
「憧れのハワイ航路」で始まり、
「丘を越えて」「裏町人生」「旅の夜風」などを
昭和初期の衣装で歌っている。
東海林太郎のあの格好だ。
歌い方も昭和初期だ。
アコーディオンもいい。
「流れの旅路」俺の知らない歌も
流れてきた。
まだコロナが流行していないころだ。
マスクの人がほとんどいない。
コロナ騒ぎで、この光景も東京から消えたのだろう。
投げ戦を入れる、おきゃくさん達に、
東京モダンの紳士淑女はいない。
むかしでいうと、ねんねこをきている
雰囲気の街のおばさん、おじさん。
もし俺が東京に行けば、
一番出会いたい光景だ。
大雨雷予想の鹿児島の朝、4時半。
やがて俺もプールへの旅に出る。
本音を言うと、コロナ120人の鹿児島へ
行きたくないという気持ちもある。
今朝は長春の元職場の食堂の夢を見た。
食堂の店員さん達も、懐かしがっていたが、
俺も、あの頃より10年歳を取った
店員さんたちが懐かしかった。
長春に行きたいという気にさえなった。
今見ている浅草光景、
この人たちと長春の食堂での光景が
重なっている。