隆明君のことを考えながら・・・

聞いていた。

武田鉄矢の今朝の三枚おろしである。

テーマは「難しい問題に直面したとき!何事も抽象的に考える」

武田鉄矢さんが、語っていた。

坂本龍馬大好き人間の俺が、一番嫌いなものは、新選組だ」と。

しかし司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読んだ話もした。

それを聞きながら、隆明君のことを思い出していたのだ。

大学1年生のころ、彼は夢中で「新選組血風録」「燃えよ剣」を

読んでいた。沖田総司のことを熱を込めて語っていた。

そのころの俺は吉田松陰西郷隆盛坂本龍馬に真黒。

新選組は不俱戴天の仇と思い込んでいた時期だった。

隆明君が新選組を語る姿に、俺とは主義思想は違えども、

勝ち組に寄るのではなく負け組の人を静かに好きになっている彼に偉いなあという気持ちは当時から持っていた。

俺は自分を”肥後もっこす”と自分なりに決めつけていたが、

俺には”もっこす”の一徹さはないと今日気付いた。

そして友人の隆明君こそ”もっこす”がふさわしいのではと。

彼もご両親は熊本人、彼のご両親は熊本弁だった。

隆明君の熊本弁はあまり聞いたことはないが、

俺は彼のご両親と話すときには熊本弁交じりでしゃべっていた

ことを、今朝車で鹿児島に行く時、思い出していた。

彼が”もっこす”なら、

俺は高校時代に呼ばれて嬉しかったのは”バンから”だった。

旧制高校生にあこがれ続けていたので。

武田鉄矢さんの考えさせてくれることの多いこと。