やがて3時になる。
懐メロを聞いている。
「長崎物語」が流れている。
俺が歌える歌でもある。
若い時に長崎は興味ある街だった。
なぜだったのだろうか?
あの頃から中国情緒に興味があったのか。
思い出した。
大学時代、二十歳前に、長崎の旅をしたことを。
長崎を観光バスで回った。
龍馬が遊んだ料亭街。
あの料亭の名前は何だったか、度忘れした。
そこで芸妓さんの踊りがあった。
「長崎ぶらぶら節」の歌と踊りに感激した。
孔子廟での中国女性の中国舞踊とメロディー。
俺の中国狂いは、その時始まったのか。
記憶はないが、
そこのコンパニオン、女性スタッフに強烈な
関心が湧いたことだけは、はっきり覚えている。
その翌年には台湾へ発の海外旅行に行っている。
しばらく懐メロを聞きながら、
本当は眠りたいのだが、眠りつかない。