ロマンチックドリーム

久しぶりに寝ざめがよかった。

えびのにいた。

卒業証書を二人分遅れて発行することになった。

印刷屋の奥さんが手書きで書いてくれる。

美しくて貫禄のある女性だった。

今思えば、加藤治子のような感じだった。

しかし書いてもらった卒業証書の本人の名前が別人だった。

再度書いてもらうことをお願いに行った。

その時はその印刷屋さんはかまぼこさんになっていた。

新入社員の採用試験の日だった。

たくさん受験生がいた。

その店には二人の美人姉妹がいた。

書き終わってから、見送ってくださった。

やさしい人たちだなと思いながら見送ってもらった。

なぜかそのあと小さな体育館で相撲体操を見た。

小学生の相撲体操だった。

秀志君がいた。秀純君もいたが居眠りをしていた。

おもしろい相撲体操なのに居眠りしている秀純君。

起こしても、起きない。

いい場面なのに眠って起きない秀純君がもったいないなあと思った。

目が覚めてその二人の姉妹のことを思い抱いていた。

映画女優で思いつく人がいなかった。

朝5時半、車で鹿児島へ行く途中、あえていえば若いころの十朱幸代似だったと思った。

ほのぼととしたロマンチックな夢気分になった。

そんな気持ちで母宅の昨日、草刈りされた母宅の庭を見た。

6時前のまだ明けきらない時だったが、大満足の庭の状態になっていた。

プール終了後、庭師さんに電話をした。

6万5千円、安くはなかったが、ロマンチックドリームのせいか、

「ありがとうございました」と応えた。

一円も値切らなかった。