昭和40年

1965年、オリンピックの翌年だ。

高校1年から2年生になった時、柔道を始めたのがそのころだった。

年末には美空ひばりが♪柔を歌った。

その柔道部の茶話会で柔道部顧問強一先生が歌ったのが♪柔だった。

俺が人前で歌えるようになったころだ。

55年前。

秀純君や隆明君、正剛君、清治さんたちが柔道部にいた。

我が高校、新設高校だったが3年生から1年生まで揃った。

1期生、俺は2期生、そして3期生。

担任は数学教師の俊一先生から、倫理社会の信和先生に。

信和先生は俺にてこずっていた。

成績が悪かったからだったが、俺は学校の成績を完全に無視していた。

ただ受験希望の大学の試験科目だけをやっていた。

早々と受験校を決め、担任の進学指導などすべて無視。

今、毎日YOUTUBEの朗読で聞いている「三国志」「水滸伝」の作者、

吉川英治に夢中。「新書太閤記」「宮本武蔵」「鳴門秘帖」などを、

教室に持ち込み机の上にそれらの本を積み上げて、授業は聴かず、読書三昧。

受験科目の日本史はそれらの本で学ぼうとしていた。

武田鉄矢の昭和40年の歌をまだ見ている。