突然のことだった。
俺を防衛省の一部門の所長に推薦するというのである。
推薦者は元上司、その人は防衛省の幹部になっていた。
俺は迷っていた。
今から所長も悪くないなと。
その幹部は私が勤めるであろう所に連れて行って顔合わせ。
すべての人が役人顔の中年、年配の人だった。
俺はパソコンもこなせないことを気にしていた。
今さら・・・と思ったところで目が覚めた。
夢だった。
招安とは
(旧時、支配者が反抗者に)投降を勧める、帰順するように勧誘する
そんなことが夢に影響したのだろうか、
昨夜もずっと水滸伝朗読を聞いていた。
梁山泊の男たちがいきつくところは、政府の役人に重用されるということ。
まだ最後の場面は見ていないが、政府を倒すことではなく、皇帝に寄って生きようとするストーリーに、中国人の思考法と日本人は違うのだろうかなどと考えて見ていた。
日本の大学で大企業就職ではなく起業家になろうとしている学生が少しづつ増えて来たと言うニュースを見た。
中国人は台湾人の夢は「起業家になること」。初めて台湾で学生たちと話したときに感じた事だった。
さて役人になろうとした俺の夢。
俺は大学を出てからずっと風来坊だった。
教職につきたいという思いで日々を送ったあの頃をあらためて思い起こさせてくれた。