押入の冒険

又吉直樹さんが子ども図書館で好きな読み物ということで取り上げた。

俺も押入の冒険をふと思い出した。

子供の時、押し入れは冒険心をそそる場所だった。

小学校1年生か2年生の時、同級生の女の子の家によく遊びに行っていた。

そして俺は押し入れにそのこと入りたかった。

65年前のことだがはっきり覚えている。

そして入ったような気がする。

鹿児島天文館にある和菓子屋さんだった。

そこに行けばお菓子のおやつがあったからだろう。

幼馴染の義坊と行った。

豊ちゃんという女の子だった。

俺の初恋だったかもしれない。いや初恋ではなかった、3番目の恋だった。

小学校の時、クラスの友人たちとよく遊んだ遊戯?があった。

「インド人のくろんぼ」という遊びだった。

恋をしていた俺は、名前を彼女に呼ばれたかった。

しかし・・・・

いつも呼ばれるのは彼だった。

「だれだれさんが欲しい、そのこじゃだめよ。」

進君だった。いつも進君ばかり。

その進君は豊ちゃんのすぐ近くのビルに住んでいた。

当時の鹿児島で目立つビルに住んでいたのが進ちゃんだった。

亡くなった哲郎君を送る会をした時彼にあったばかりだ。

さて押入の冒険、もう一つは昭和44年4月4日、その前日に押入の冒険があった。

その日俺はアルバイトの上司の家に泊まった。そして飲んだ。

その日は上司の妹は押し入れに寝た。俺はその押し入れに入ったそうだ。

一緒に行ったアルバイトの友人がそう言っていた。出てこなかったと。

どんな冒険があったのか、その妹の千草ちゃんに訊いてもみたい。

1歳年下だったので、たぶん71歳になっているだろう。

冒険は押し入れにも、公園にもあるのだろうな。

今度は公園の冒険でも思い出してみようか。