2015年10月11日放送
シリーズ 戦後70年 「南京事件 兵士たちの遺言」
テレビ画面に「南京大虐殺の証明」 洞富雄著が映し出された。
洞富雄先生は俺の卒業論文指導教授だった。
当時先生の経歴は全然しらなかった。
卒業論文「琉歌にあらわれた沖縄女性のこころ」その指導教授だったので、
沖縄に詳しい人だろうかと、当時は思っていた。
いい先生だった、穏やかで紳士的な先生だった。
のちにその先生が「南京事件」研究の第一人者と知ったときは驚いた
あの柔和な先生の中に南京事件を追及する心根を持っておられたことが。
南京事件についての本ではこの本が一番興味がわいた。
そんなことを考えながら、この番組を録画して6年後に見ている。
南京には1981年初めて旅をした。
南京事件のことを露骨に俺に言ってきたのは台湾でだった。
日本語を教えた台湾人の学生と南京事件について語ったことがあった。
彼の父親が南京事件があった時、南京で警察官をしていたという事だったが、
詳しくは訊いてはいなかった。その話から避けようと俺はしていたのだろう。
彼の母親は日本教育を受けた台湾人、その母親にも彼の結婚式の時にお会いした。
その母親が、外省人、蒋介石と一緒に来た自分の主人と言葉が通じなかったという話に興味を惹かれた。「わからん」「わからん」という言葉のやり取りがあったという。
都城の女性と結婚したその王君、どうしているだろうか。