橋爪功が演じる平田周造の家族問題と思って見終わった。
妻役富子を演じた吉行和子、その富子が持ちかけた離婚届。
そのことが息子夫婦、娘夫婦、息子の恋人まで登場させての家族模様が
ストーリーだった。
離婚届に印鑑を押して妻に提出したシーンがラストシーンにつながった。
意識不明で回復した平田周造、自分の部屋でテレビを見ている。
テレビ画面も映った。
小津安二郎の「東京物語」を見ていた、夫がテレビを消してその離婚届を妻に出した。その時の主人からの言葉に妻は納得して離婚届を破り捨てた。
そしてテレビの「東京物語」の最後のシーンが流れて『家族はつらいよ』も終わった。東京物語には笠智衆さんが映し出されていた。
見終わって、俺の精神が少し安定した。
今朝は朝から少し落ち着かない気分だった。
なぜかはわからなかったが、自分では夏目三久さんの結婚だろうかと思っていた。
嬉しかった、夏目三久さんが幸せになることが、しかし何か寂しかったのであろう。
吉永小百合さんが結婚したときと同じような感情になっていた気がした。
しかしこの映画を見て、ほのぼのとした子持ちに変った。
この映画は知っている俳優が多く出ていた。
もちろん監督は寅さん映画を作った山田洋次監督。
そして私が直接見た事のある人たちもいた。
蒼井優さんの演技は真剣に見た。
娘婿役の林家正蔵さん、お父さんの林家三平さんは寄席で何度も見ていた。
池袋演芸場に沖縄の友人と入場した時、ちょうど三平さんの「源平盛衰記」。
入場してきた私に向って、落語の最中に、「いらっしゃませ」と声をかけられた。
1970年の暮だった。
さて2021年4月4日、どうにか今日も前向きに生きていけそうな気になった。
今日はサンロイヤルホテルランチバイキングでスタートだ。
そのあとプールに行く、プールまでは往復歩きだが、がんばろう。