叔父との最後の別れ

10年日記に今日の事を記した。

2年前の5月28日、叔父の見舞いに行ったことを書いていた。

その時、初めて叔父が引き留めた。今まではさよならまた来るからといって別れていたが、この日は「急いで帰らないでいいのでは」と叔父が足を止めた。

そして「何か言いたいことがあったけど、忘れた」と言った言葉が印象に残った。

俺は何を言いたいのかわかっていたが・・・・

「娘に逢いたい」と言いたかったのだろう。

その年の12月5日に亡くなったが、ある意味では今日5月28日がお別れの日だったと言える。

その叔父の遺骨を納骨したのは、去年1月だった。

その納骨のお経の最中に電話がかかって来た。叔父からだった。

それは驚きだった。もちろん叔父は死んでいるので、俺が叔父の名前で登録していた病院からかかってきた電話だった。

そしてつけくわえると、今日は終日中国ドラマ「コウラン伝 始皇帝の母」を見ていた。その始皇帝の母の情人、始皇帝の実の父親と言われているのが呂不韋だが、

その呂不韋を演じた役者が叔父にそっくりだった。瓔珞では乾隆帝をした役者で、三国志では趙雲の役者。

これも不思議な今日の出来事だったかもしれない。