現在の噺家で柳家小三治が唯一の人間国宝ということをこの番組で初めて知った。
80歳の小三治師匠を映像でじっくり見ることもなかった。
80歳になった自分に驚いていると映像で語る小三治。
俺が小三治を初めて見たのは、1969年前後の年だった。
二つ目で柳家三治という時に見ていた。
1969年9月に真打になり、柳家小三治を襲名した。
その襲名披露は新宿末廣亭で見た。
数回通った気もしている。
当時の名人噺家が襲名披露式に出て、落語も披露していたからだろう。
もちろん師匠の柳や小さん、桂文楽、三遊亭圓生、林家正蔵、金原亭馬生の噺がその時は聞けた。
それから50年経った。
小三治襲名披露の時は、「将来小さんを継ぐ人」と紹介されたいたこともはっきり覚えている。
しかし小三治は小さんにならなかった、小さんは先代小さんの息子に譲った?のだろう。小三治のままで人間国宝になった。
小三治で強烈に印象に残っていることは、襲名披露の時と、小さんを襲名しなかったことだ。
そこが小三治の魅力だと、当時から思っていた。欲がなくみえていた。
小三治が80歳に驚いている姿は、俺が70歳になっている悲しさ?哀れさ?にみえた。
小三治は落語を極めようといまだに闘っている。
俺は残念ながら鑑賞者として極めたいと思って生きている。
柳家小三治 1939年12月17日生
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ザーヒューマン 止まらない男 柳家小三治 6月19日放送
ちなみに俺の運勢は
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