NHKの昼のニュースで、石垣島でとぅばらーま大会が開かれたとの報道があった。
八重山民謡の歌手大工哲弘さんが書いている記事を見たことがある。
大工哲弘さんは俺と同じ世代の人、1971年のとぅばらーま大会で優勝されている。
その前年、俺は那覇から基隆へ船旅をした。
その船の中で八重山で下船する石垣島のおじさんが、三味線を弾き語りで歌っていた。十五夜だったのかそのひの船上の月はとても美しかった。外国人の旅人たちもたくさん乗っていた。
翌日石垣島で途中寄港したときドイツの女性たちをさそって、沖縄でも特に美しい川平湾で水泳をした。俺は水着を持っていたのだろうかと、今、疑問に思いながらその日の様子を思い浮かべている。