無知文盲

無知文盲という字さえ、はっきりわからなかった。

愕然としているのだ。

自分の知識のないことに。

ブラタモリを見るたびに、そんな思いになる。

タモリさんの学識の深さ、広さ。

そしてタモリさんは知識を笑いに出来る人だと。

真面目に受け答えしかできない自分。

一体何をして生きて来たのかと、自分を責めている。

そして日本の広さや深さにも感嘆している。

その感嘆させてくれる番組がこのブラタモリだ。

中国人は日本を小日本という。

中国人は自然に小日本と言っているのだが、言葉がわからなければそう言っていることに気付かない。

エレベータに乗ってこちらが日本人とわかると、彼等の会話は小日本人と彼ら同士で語っている。

小日本と侮るなかれ、我は今知る。日本は小ではないことを。

深いのだ。そして俺は何も知らない。

東北、北海道に行ったことがないのだ。

ブラタモリを見るたびに、歩けなくなった自分が歯がいい。

テレビで知る旅の知識、実際に旅した旅の心。

大違いだ。

あえてわかりやすく言えば、人間同士でキスするのが旅だ。

マネキンにキスするのがテレビの旅だ。

俗っぽいけど、あなたの人生は?俺に聞く。

マネキンにキスして喜んでいたのではと。