中国の差別語

中国にももちろん差別語はある。

1971年から台湾映画を見て来た。

そこで知った日本人に対する差別語が日本鬼子、東洋鬼子だった。

台湾の映画によく出て来た言葉だった。

日本人はいつも悪役、憎たらしい役だった。

台湾の人たちが日本を好き、日本人を好き、俺は信じてはいない。

ただ日本教育を受けた台湾人の人たちはとても親切だった。その子供たちにはその影響があったかもしれない。日本人であることで腹立たしい思いを台湾では経験していた。そんな時に日本語の話せる台湾人はやさしく見えた。

2005年長春で知った日常差別語が小日本だった。中国人は日本というとき必ず小をつけてしゃべっているのだ。俺が中国語が分ると知ってぎくりとした中国人を見た事はよくあった。

その時、先輩の知識人の教師が中国の朝鮮族にはといってある言葉を教えてくれた。職場には朝鮮族の人もたくさんいたので、その言葉を聞いた時はびっくりした。二鬼子ということだった。その後、俺は中国人と朝鮮族の人たちを観察してもいた。

そして今見た中国ドラマ「激動の時代 国民党に潜伏したスパイ」で、漢奸に対して二鬼子を使ったのを初めて知った。

漢奸とは戦前日本軍に協力した中国人んのことだ。

朝鮮族は日本語がとても上手だ。戦前は日本の兵隊や警察の通訳を朝鮮族の人たちがやっていた。中国は漢民族が主の国ではあるが、少数民族に対しての差別語はまだたくさんあるだろうと思っている。

終戦の8月15日、国民党が台湾に脱出する、北京で中華人民共和国が成立する。そのころの中国で何があったのか、このドラマを見るまではあまり深くは考えていなかった。

歴史がすこしづつ見えてくる。