球磨川の恋

宮崎美子さんが人吉に来ている。

球磨川下りは経験していないという。

球磨川の恋を思い出した。

小学校3年生だっただろうか、4年生だっただろうか。

親父の会社で人吉旅行をした。

俺は一人のお姉さんに好意を持っていた。

球磨川下りは数艘の船に別れて乗った。

俺はそのお姉さんと乗るといって、むずかったことをよく覚えている。

寝る時も、そのお姉さんと寝ると、口に出したかどうかの

記憶はないが、そのお姉さんと寝れなかったことが、残念だったことははっきり覚えている。お姉さんは桜島の人だった。お姉さんの実家にみかんちぎりに行ったことも覚えている。たぶん俺より10歳以上は年上だっただろう。たぶん83歳ぐらいにはなっておられるだろう。旧姓の名前は憶えているが、ふと思い出すときがある。