「神田を歩いたら」

とプールで水中歩行をしている奥さんに言われた。

「私も足が痛くなければ神田は好きなんですよ」と答えてはいた。

その奥さんは三省堂の閉店が気になっていたようだった。

そして東京に行った。

神田には目が向かなかった。

乗り換えの移動もつらかった。

二日目に荻窪から両国に移動したのだが、

東西線で一本で行けるので、早稲田大学に行くことにした。

地下鉄早稲田駅で降りて、大隈講堂や大隈銅像のところまで行くのもつらかった。

早稲田大学西門にある柔道場は見たかった。

その柔道場の横を通って西門に出た。

早稲田大学馬場下から高田馬場につながるあの通りは何というのだろうか、

早稲田古書街のある通りだ、何軒か古本屋が見えたが、寄る気力はなかった。

神田界隈に行く気力はなかった。

その日に泊まる予定の両国に急いだ。

両国の第一ホテルは2時がチェックイン。

それまで国技館をぶらりとした。

しばらくは国技館の門前で力士を待った。

その近くで入場券が購入できるということがわかったので、

入場券を購入して国技館井入った。

ただ座りたかった。

移動が全然できそうになかった。

国技館は一番後ろの椅子席からも土俵はよく見える。

観客席は人が入っていなかったので、前方席の空席に座った。

半日巣もい鑑賞になった。

この相撲鑑賞も実現したい今度の旅の目的ではあった。