ワインの値段を見て

逃げた。

1974年の12月、台北で友人の誕生日を祝った。

友人は友達二人を連れてきた。

台北吉林路の第一飯店で飲茶をごちそうした。

ワインの値段を見て、驚いた。

料理代金より高いのだ。

めったにワインなどを飲んだことがなかったのに、

知らないレストランで真っ青になった。

すぐ「食べなれないので:と言って、店を変えた。

台北円公園の火鍋料理にしたのだ。

盛り上がったが、今思えば恥ずかしい行為だった。

似合わないことをしたという。

俺はその時26歳、福岡でボーナスをもらってから退職しての、

台湾遊学中のことだった。

『先人たちの底力 知恵泉 遣隋使』5月17日放送

でソムリエの有名な人がワインを持ち込んできたので思い出した。

当時、台湾では女性と遊ぶ値段がビール代金より安かったことも思い出している。