留学生の顔がはっきりしていた。
日本に遊びに来て、うちに泊めた。
台湾の留学生。
彼らが帰国する日に八代宮を案内した。
八代が古い街並みを残していた。江戸時代の。
彼らにその街並みや八代宮、八代城の説明をしていた。
かってに行動するので彼らをさがすのが大変だった。
似顔絵描きの女性がいた。俺は書いてもらおうと思ったが、1時間じっとしていなければならないというので、あきらめた。彼女は古本屋の前にいた。昔欲しかった中国文学全集が売ってあった。価格を見ると1冊5000円、高かった。
目が覚めたときに吉川英治の「三国志」日根敏明さん朗読が流れていた。
留学生の顔がはっきりしていたので、朝から卒業生のしおりをさがした。
第1回の卒業生平成2年の学生だった。1990年が平成2年だ。42年前の留学生だ。
顔と名前を確認した寥惟實君と官家興君だった。彼らも60歳を過ぎているのだろうな。