友人たちのヒストリー

夕方、N君に電話をした。T君の情報を知らないかと訊くつもりだった。

今朝の夢にN君は登場した。夢でT君のことを訊いたが教えてもらえなかった。

N君は横浜にいた。そして秀純君に電話をした。今日は2度目だったので、何度も電話は、と思ったがしてみた。すると彼がN君の横浜は娘のとこだろうと言って、娘さんが野村證券に勤めていたことも教えてくれた。彼に柔道部の猛者T君のことを知りたいと言うと、T君のことはK君が知っていると言う。K君の妹がT君の弟に嫁いだというので、

俺はK君のことについて彼に語った。K君の元彼女は私の幼なじみだったということを。

そして消息不明のT君の姉さんの婿さんの妹は俺の知り合いだっだという話になった。

わずか5分にもならない電話に数人の友人と家族が浮かび上がってきた。

ひとには何でもないはなしだろうが、俺にはそれぞれのヒストリーになるのだ。

ここに短く省略して書き込んだが、出て来た一人一人に、原稿用紙1枚の物語を作り上げることができる。他愛もないはなしでも俺には物語、ここに書き込んだのは、ここを読む友人たちが誰だろうと疑問を持たせようとしているのだが。俺のなぞなぞだ。