『霧の蕃社』中村地平

日根敏明さんの朗読で、この小説を聞いた。

2度目だ。

昭和5年の台湾中部高砂族の村で起こった「霧社事件」を描いている。

1974年の12月にその霧社に旅した。

48年前になる。

霧社事件が起こったのは1930年、旅した時の44年前だった。

その時から、48年経った今、それよりも昔ではなかったことがわかる。

1974年の旅をしたとき子供のころ起こった霧社事件を覚えている人と、

霧社の桜の前で話をしたことを、思い出している。