いのち長ければ恥多し

徒然草

飽かず、惜しと思はば、千年を過ぐとも、一夜の夢の心ちこそせめ。住み果てぬ世にみにくき姿を待ちえて何かはせん。命長ければ、辱多し。長くとも、四十にたらぬほどにて死なんこそ、めやするべけれ。第七段