正岡子規

ふきもせぬ風に落ちけり蝉のから

蟬なくや 砂に短き松の影

いろいろの声声絶えて蝉の昼

ぬけがらの君うつせみのうつつなや

まほろしや 花の夕の蝉衣

花夕立に 蝉の飛び行く日影かな

蝉の声 絶えて水音 山深し

汗を吹く 茶屋の松風 蟬時雨