山本周五郎

1903年6月22日~1967年2月14日

「愛を称えるロマンチスト」角川誕生日事典

にほん風物物語 山本周五郎の愛した人情漁師町 浦安

 東京に行ったころ、1967年、山本周五郎に夢中だった。

その亡くなった日を今知った。

その年の2月14日、バレンタインデーを俺はまだ知らなかった年だ。

翌年初めて知ったのがバレンタインデー、11PMで知った。

医者の木崎先生が「ボーイのチョコレートとガールのチョコレート、どっちがいいですか」と、誰かが答えていた。大橋巨泉さんか藤本義一さん、「ボーイがいいと」。

理由は「少し余分のものがああるからと」。

その番組を見終わった頃、大家さんが呼びに来た。

「鹿児島から電話ですよと」夜中だった。

母から親父が亡くなったことの白瀬の電話だった。

昭和43年2月14日、1968年だ。

翌日積雪の羽田から鹿児島に帰ったが、その機中で読んだ本が、

山本周五郎の「さぶ」だったような気がする。

鹿児島までの航空運賃、友人の隆明君がすぐ貸してくれた。

そんなことを思い出すこの番組だ。