台北で迷子

台北だった。

夜遅く、帰ろうとしていたが。

宿泊場所に帰れない。

遠東百貨店への道を訊いて、

教えてもらったが、

人気のない道だったので、

そこを歩きたくなかった。

チンピラに因縁をつけられた。

俺も元気があった。

「一対一で来ないか」と大声で言うと、

逃げて行った。

我にかえって、柔道で投げられるだろうかと、

今の体力が落ちた自分を心配していた。

タクシーで帰ろうとしても、宿泊先がわからず、

とほうにくれていたところに、

目が覚めた。

ほっとした。