二度と逢えない人たち

一昨日から初場所が始まった

娘が「相撲を見る意味は」と訊いたので、

「80歳になってから相撲を楽しく見るためだ」と答えた。

娘も少し納得したようだった。

相撲をテレビで夢中で見たのは、栃若の時代だった。

戦後の相撲黄金時代だったかもしれない。

栃錦若乃花、朝汐がいた。

昨日は解説の元横綱鶴竜舞の海が「親方逆鋒のもろ差しを見たか」という話をしていた。その時、もろ差しと言えば鶴ヶ峰がいたのだが、遠い昔になっているのだろうかと、思いながら、舞の海の話を聞いた。

今、相撲を毎日5時間見ている。それは二度と逢えない、彼らの今を見ているのだ。

と、今朝は自分に言い聞かせた。

テレビでしか会っていないが、テレビで見ているというのもばかにはならない。

美空ひばりもテレビだけだった。寅さんもテレビ、司馬遼太郎もテレビで見ていた。

司馬遼太郎さんには鹿児島の吉野公園で見る機会はあったが。

石原慎太郎今東光川端康成は新宿西口で、選挙応援の時に見た。

友人の隆明君が今東光と握手した。羨ましかった。

安倍総理もみたなあ、吉祥寺の駅前で。