あざみの歌

夜中にこの歌が流れて来た。

その歌を知っていた女性を思い出した。

1969年、新宿に住んでいた。カラオケのない時代。

歌声喫茶によく行った。

そこに初めてつきあった女性を連れて行った。

彼女がアザミの歌や桜貝の歌をうたっていた。

吟彼女を見て、彼女と出会う前の彼女を想像した。

そして愛しくなった。

青森の女性だった。

そのことを夜中に思いだしていた。

ラジオ深夜便ニッポンの歌こころの歌伊藤久雄作品集だった。