俺にとっては
文学はテレビにあった
ラジオにあった
レコードにあった
ラジコでラジオ番組を聞きながら
文学がラジオにあることを再認識した
昔ラジオを聴く時期があった
森繁久彌さんNHKで日曜日にあった「ラジオ名作座」は特に楽しんで聞いていた。
そのカセットテープを図書館で借りて聞くこともあった。
もちろんテレビはドラマを見ることから始まったので、文学に接していたのだった。
「月光仮面」「明智小五郎探偵物語怪人二十面相」「風小僧」「解決ハリマオ」「ジャガーの眼」「東芝日曜劇場」池内淳子の「女とみそ汁」吉永小百合のテレビドラマ、そしてラジオでは演芸番組をよく聞いていた。落語のレコードも大量に買い込んだ。
しかし75歳になって、それだけが文学ではないということに気付いたのだ。ラジオ出演者が勝手に自由にしゃべる言葉の中に文学を感じているのだ。とにかく面白い。こんな生活をしている人は俺のほかにもいると思うが、笑いも涙も感動もあるのだ。読書量はほとんどなくなった。それでも、汽車で鹿児島までプールに通うときは小説を読んでいる。今読んでいるのは中国の作家老舎の「駱駝祥子」だが、眼が見えにくくなったので読書のスピードは遅々として進んではいない。ラジオ番組が文学だと思ったら新しい娯楽として自信を持てるようにもなった。ここにこれだけのことを書き込んだのも、ベッドで横になって、「GO!GO!ワイド」MRT宮崎放送を聞いていての興奮してのこの行動になったのだ。