プールで知り合ったひとと、同じ病院の患者だった。
先生をよく知っている人で、亡くなる前にも会っていたそうだ。
俺もプールに行く時間が4月から昼に変ったので、その人とは久しぶりだった。
泳いでいる俺に、彼はわざわざ立ち止まって先生が俺によろしく伝えてくれと言われたと教えてくれた。
5月に亡くなられたことは新聞で知っていた。
死亡のお知らせは鹿児島の医師会の人たちからだった。
先生がひっそりと亡くなられたことはその時の新聞で思っていた。
母のかかりつけの先生でもあった。
先生には俺が脳梗塞で入院した時連絡したのが最後になった。
忽然と消えてゆく人生を教えていただいたような気がする。
先生お世話になりました。安らかに。