什刹海で身投げ

裕泰茶館の裏に死んでいた美人の未亡人が

牧師に裁縫でと雇われたが

牧師はその女を外国人に売ろうとした

しかし女は外国人の意のままにならず

逃げた

そして身投げをした

什刹海だ

北京に行ったときに、什刹海、後海の付近を散策した

戦前からの北京をその光景に見た

ここにもう一度ゆっくり来たいと思った

その海に美人の未亡人は飛び込んだ

親切にしてやっていた裕泰茶館の主人は

声を出して泣いた

1900年ごろの中国だ

今中国でいろんな問題が怒っているが

今の中国は貧民が少なくはなっている

1900年、日露戦争の頃の中国は身売りも横行していた

ドラマを見るのがつらい

作者の老舎はその時代をどのように見つめたか

1960年代中国は文化大革命の嵐が吹きまくった

作家の老舎も自殺した

俺は数年前にその老舎の旧居に行った

老舎の中国小説を丁寧に勉強しようと思っていたが、

とうとう日本語訳の小説も読まずして、

俺が老いた。

鉄は熱いうちに打て、いまさら。

若い時に勉強をすべきということが、身に染みた時は、

さようならになっていく。