樗木さん 切手さん

日本人のおなまえ最終回

過去の番組から、出演者が関心のあった放送を選び紹介された。

樗木さんのお名前探訪、樗木さんが名前の由来を求めて探索した。

樗木は役に立たない木だという答えにがっかりした樗木さん。

私は樗沢(ぶなさわ)という大学時代の先輩がいたので、ぶなと呼ぶのだろうと思ったのだが、番組で紹介されたのは中国の古典「荘子」に出てくる樹木。そして思い出した。私が「荘子」という書物に関心を持った言葉の一つにその樗の木があったことを。

誰かが荘子に言った。「樗という木は何も役に立たない木だ」と。荘子答えて曰く「だから何百年も切られなかったのだ。なんにも役に立たなかったからこそ大木になって、ほらその木陰で旅人たちが休んでいるではないか」と。無用の用を語るエピソードになっている。「無用の用」広辞苑には「荘子(人間世)無用とされているものが、かえって大用をなすこと。」実は、この数日この「無用の用」を俺はまじめに考えていたばかりだった。そして切手さん、切手の意味が「河童の手を切ったからだ」と教えてもらった切手少年ががっかりしたが、切手という名前は石工、洪水を防止するために尽くした人に捧げられた名前だと聞いた少年、元気になって、「僕も祖先のように立派な人になりたい」と喜んだが、その名前の由来の街が我が町日置市だったことを今知った。しかし、切手姓の人には会ったことがあるという記憶はある。