俺の教師はテレビだった
百科事典も3セット購入した
しかし何も読まなかった
テレビが百科事典だった
映画も芝居も寄席も、
テレビだった。
歴史も文学もテレビからだった。
外国旅行や国内の旅も、
実際の旅より、学ぶことが多かったかもしれない。
もちろん死ぬまでに見終わることはできない。
捨てたはずの書物もあったが、残した本でも読み終わるまでは、
数千時間かかる。
一言で言えば、すべて無駄だったかもしれない。
勉強をしたつもりでも、何も入っていないような気もする。
今になって、気が付いたような気もするのは、
無だということかもしれない。