嵐の中でも、夢を見ていた

外は大風大雨だったが、

うとうと眠ったのだろう。

夢を見ていた。

宮崎のえびのに居た。

そこに母が家を持っていたのだ。

その時初めて知った。

ぼろい家だったが、部屋は幾部屋もあった。

そこに本棚とビデオテープ、視聴覚器材が

あっちにも、こっちにも。

まるで俺の部屋のように、もちろん夢の中では

俺が使用していた部屋だった。

こんな家があったなら、母が死んだ時に、

なぜ兄弟でもめなかったのか、など考えたりしていた。

そしてそこから鹿児島に帰ろうとしていた、

わけのわからない荷物を持って、

眼が覚めた。YOUTUBEで流れていたのは

方丈記加賀美幸子さんの朗読だった。

鴨長明の日野の住いの解説があった。

鴨長明が影響してのぼろい住まいだったのか。

と思いながら起きた。

そしてその家について考えた。

20年前に住んでいたえびの京町の借家だったのではと。

部屋が3部屋あった。隣の家を最初は借りていた、

後から別の部屋に替わった。二間続きだった。

そして台風のニュースを見た。

宮崎県えびの市は466ミリの大雨だったと。