日本の正月が終わると、
春節が気になる。
気になったことは、俺の初めての春節経験 台湾でだが、
そのころだったのではと、検索すると、
1975年の春節は2月11日だった。
台北で留学生だった俺は、南投県草屯の友人に春節は家に招待された。
しかしドタキャンになった。
汽車もバスも切符がとれないというのだ。
俺は行くべきか、あきらめるか迷った。
そして押しかけることを決断したのだ。
満員バスの立ち席で3時間位乗って、台中経由で草屯に行った。
招待してくれた友人はおれよりずっと遅く帰省した。
人生で一番楽しかったといっていい、大晦日をその過程で迎えた。
朝まで宴会だった。4人姉妹2人の弟たちがいた。
両親の友人家族も来た。
そんな春節の日程が、今度と同じだったのではと気になった。
1日違いではあったが、同じ時期だった。
なぜ覚えているか、その土地を去るのが2月14日だったからだ。
俺は2月14日、親父の命日に何でも決断している。
今でもそうだが。
その1975年2月14日、台湾彰化駅まで姉弟で見送ってもらった。
俺は決断していた。
未練を断ち切ると、この恋は今日で終わろうと。
そんなことを1月31日、寒い朝に思っている。