上海最後の一夜は

衡山賓館だった。

最後の一夜はいろいろ経験したような気がする。

いつも旅をして、そこから去る。

それが青春だった。

台湾最後の一夜は、台湾では最後のステーションでの別れがあった。

1975年2月14日、台湾中部彰化駅に友人姉弟が見送りに来た。

その時、俺はこの旅は今終わるとの思いだった。

台湾で初めての春節、その友人の家からいつ引き上げるか、決めかねていたが、

親父の命日2月14日二台北に帰ることを決めた。

あれも最後の・・・だったような気がする。