柔道混合団体決勝戦
フランスに負けた。
実力の差だった。
俺は素根輝の勝負が気になった。
対するフランスの選手は素根と同年齢のRディコ。
優勝が決まった時に彼女には笑みがなかった。
彼女だけが日本に負けていた。
素根輝との試合は、素根のオリンピックでの闘いで一番苦戦していた。
次回のオリンピックはフランスパリだ。
その時世界最強の女子柔道家を目指して戦うのは素根輝とRディコだろう。
Rディコは今日の悔しさを忘れないで練習に励むだろう。
素根輝はこの女性の強さを身体で覚えただろう。
俺には今日の試合は素根輝の柔道ショーだった。
今朝は早くプールに行った。そのあと図書館で昨日の素根輝のの評価を見たかった。
素根輝の柔道をマスコミ人はどう見たのか。
俺は将来が楽しみというより、素根輝は東京オリンピックに見せたのだと思った。俺が将来東京オリンピックを思い出すとき、俺は素根輝をまず思い出すだろう。
1964年の東京オリンピック、日坊貝塚のバレーが忘れられなかった。
昨日、今日、つまり2021年7月31日、俺には素根輝ショーの日だった。