武田鉄矢さんが我が家で語った

20人ぐらいの聴衆がいた。

武田鉄矢さんの今朝の三枚おろしだった。

生で武田鉄矢さんの語りが聞けるので、皆喜んでいた。

友人たちもいた。

俺も武田鉄矢さんの番組2本に夢中になっていることなどを武田鉄矢さんにお世辞のように語りかけていた。

しかし話はなかなか終わらないで同じことを言い続けているような感じになった。聴衆もひとり消え、帰って行く人たちも増えた。それでも彼の話しは止まらない、帰って行く人を見れば彼は意地になって話しているようだった。俺は隣の部屋のベッドに横たわって聞いたが、話がうるさく感じられてきた。この人は場が読めないのだろうかと思いつつも、講演料は私が払わないといけないのだろうななどと思いながらもベッドに横たわっていた。妻がお金をのし袋に入れていたが、1万円は包まなければならないのではと、懐を気にしていた。

そして気が付いた、電源を切ればいいのだと。目が覚めて電源を切った。明け方から聞いていた彼の今朝の三枚おろしがながれていた。

消してほっとした。やっと自分に戻れたと。時間も5時を過ぎていた。寝ていた割には睡眠不足、気持のいい朝ではないが、ついに武田鉄矢さんが我が家まで押し寄せてくるとは。