西太后の死

CCTV中国テレビ「茶館15話」を見た。

西太后が亡くなった1908年ごろの、北京の茶館での出来事だ。

貧乏人の父娘に人買いが娘を売るように勧める。売値は10両、懐中時計を5両で売ろうとしている人買いの買値だ。去勢された宦官にその娘を売り渡す。300両その宦官からぼったくる人買い。見るのもつらい、旧社会の中国の様子を老舎は描いておるのだ。俺は戦後の人間だから旧社会の中国はドラマや小説でしかしらない。しかし台湾の旅をしたのは1971年からだった。台湾では人間が人間を食うようなあさましい時代を垣間見た。中国ドラマ「茶館」を見続けることはつらい。中国語北京語は素晴らしいドラマだ。しかし見続けなければ、中国がどんな時代から、今の時代になったかをちゃんと知りたいから。9時から録画している、今放送されているドラマは1990年ごろの中国の知識青年の嘆き、葛藤のドラマだ。日本人に見える中国、実際の中国は生易しい人間の生きざまではないようだ。一言で言えば、日本に生まれてよかったと思う気持ちが腹から起こっている。