崎陽軒の焼売は食えなかった

崎陽軒の焼売を食べると言う旅の目的もあった。

旅の3日目、羽田JALホテルに宿泊予定だった。

チェックインが4時だったので、その時間まで空港で過ごした。

カードラウンジに入った、フリードリンクを飲み、タブレットを見て時間を過ごした。

退屈はしないのである、飲み物をいろいろ飲むのが好きなのだ。

数時間いた。

外に目をやると崎陽軒の焼売が売ってあるではないか。

ついに俺の目的はすべて叶えると喜んだ。

しばらくしてラウンジを出た、

そして崎陽軒の焼売売り場に、しかし真空パックだった。

諦めた、生で食いたかったのだ。

歩ければ探し求める散策もするのだが、歩けない。

真空パックを買うのはあきらめた。

なぜ崎陽軒のシューマイ。

50年前の新宿小田急ハルクでのアルバイト時代、

崎陽軒の焼売を売っている美人のお姉さんがいたのだ。

その幻を追憶するために崎陽軒と思ったが、焼売売り場は崎陽軒ではなく。

JALの委託販売だった。

旅とは何か、そんなささやかなことかもしれない。