子どものころ、
駅弁が好きだった。
小学校の頃から,汽車旅をしていた。
5時間の汽車のたび。
鹿児島駅から人吉経由で八代に行った。
それが俺の旅だった。
小学校の時社会科は得意だった。
たぶんその旅から学んだのだろう。
親父の出張について行った時は、駅弁を買ってもらった。
偏食だったが幕の内弁当は好きだった。
今、駅弁の番組を見てそんなことを思い出した。
台湾で遊学していたころ、台北の映画館に通った。
台北の映画館を見尽くしたら、地方都市まで列車の旅をした。
近い都市が淡水、基隆だった。1時間はかからない旅だったが、台湾駅弁を食べることも大きな楽しみだった。100円ぐらいで弁当が買えた。台湾にも弁当売りがいた。
日本語の弁当を中国語で「ベンタン、ベンタン」と言って売り子が売り歩いていた。
50年前のことだが懐かしく思い出す光景だ。
弁当を食いたくなったが、今日は寿司弁当を食べた。ニシムタで3個千円の寿司弁当を買ってきた。そして食べた。夕食も寿司弁当だ。そのずっとあとにホテルバイキングに毎日のように通う生活になったが、原点は駅弁だったのかもしれないと、
今思う。