学校にいた
生徒だった
中学校だったか高校だったか
黒板に試験範囲が掲示されていた
俺はノートも何も取っていなくて
勉強のしようがなかった
隆明君に相談すると
彼はにこにこしていた
彼はすでにテスト勉強を済ませていたのだろう
彼のにこにこの表情がすごかった
誰かがわれわれに、
落第したことがあるのかと揶揄して訊いた
隆明君のニコニコ顔は
中学校時代の夢だったのか
中学校時代彼はよく勉強をしていて
成績もよかった
学生時代から月末テスト期末テストの勉強をしたことはなかった
実力はないのに実力試験は好きだった
なぜテストの夢
ふしぎな朝になった気分だ