祖母を思い出した。
熊本県八代の祖母の家では、
干し柿を食べた。
美味しかった。何個も食べたいと思った。
そんな少年時代を想いだした。
数十年干し柿は食べていない。
最近、そばやうどんに玉ねぎ入りさつまあげを入れるようになった。
即席うどんそばがその天ぷらをいれることで、味がぐっとよくなる。
さつま揚げと言ってもアジフライのような大きさなのだが、
こどものころからそんなさつま揚げのことを、
天ぷらと言っていた。
祖母が鹿児島に来る時の土産は、その天ぷらだった。
黒川の天ぷらと祖母は言っていた。
私はなぜだったのだろおうか、その天ぷらだけてんぴらと言っていた。
その1枚でご飯がとても美味しかった。
当時1まい10円だった。
いまその玉ねぎさつま揚げを食べる時、いつも祖母を思い出す。
明治39年生まれの祖母だった。