隆明君が

今日同期会に来た一番の理由は?と訊いた。

「俺は皆の表情を見たかったからだ」と彼には応えたが。

一番の理由は彼に俺の病後退院の回復状態をみせたかったからだった。

俺が病気の時に彼は何度か見舞いに来たいといっていたので、

やっと回復したと言う自覚のできたこの日彼にその様子をみてもらいたかった。

少し早めに会場に行って座る場所を考えていたら、彼が「こっちにこい」と言ったので。彼の向かい側に座った。結局、昨夜はその席から一度も移動しなかったので、彼とずっと話をしたことになった。彼の隣にはA君、俺の隣にはN君が座った。彼らとも語ったが。隆明君と語っただけだったという同期会になった、俺はほかの人とは語らなかったが目ではほかの友人の動静も見ていた。病気だった克信君が元気な姿にも安心した。いつも夢に登場する進君とは到着した時名前を呼ばれただけだった。一治君も名前を呼んだ。大学教授のY君も名前を呼んだ、薬剤師のK君を見かけなかった。足が痛いと言うHさんも様子を見ていた。ほかの人たちとは語らなかったが隆明君だけだ俺を見たいと思っているだろうと思っての参加だったので、そのことはなされた。秀輝君の電話も彼につなげてよかった。ほかの誰とも語らな同期会だったが完全に満足した会で終わった。早めに席を離れて。9時4分の電車に乗ったが、伊集院駅に到着したら、警察官だったM君も同じ列車に乗っていた。彼は到着駅で切符がみつからないと言って、再発券していた。収穫はあった会ではあった。足らなかったのが常連だった会長のM君が入院で来られなかったことだけではあったが。