李光羲 中国歌手

中国文芸週末版 6月28日放送

中国のクラッシック歌曲の歌手

1929年生まれ

今日初めて知ったが、見たことはあるような気がする。

独学で中国歌曲界の頂点を極めた人。

教え子を思い出した。

平成元年ごろ福建省から語学留学がやってきた。

当時は福建省出身の人には入管も厳しく

審査していた。

出稼ぎが目的の留学生と見られていた。

そこに一人の青年がいた。

黄文泉君だ。

プライドの高い学生だった。

アルバイト目的の留学生扱いをすると、

憤慨していた。

アルバイトを紹介すると、アルバイト先の社長さんが

彼の仕事ぶりをほめていた。

ただものではないと。

太極拳も教えていた。

やがて彼は宮崎大極で声楽の勉強を始めた。

趣味でやっているのだろうと思っていたが、

本科生になり、大学院でも学び卒業した。

それから30年、インターネットで検索すると、

彼は中国で有名な音楽家、大学の先生になっていた。

今、テレビで自分の音楽家としての歩いてきた道を

語る李光羲さんを見て、

黄文泉君を思い出している。

彼の音楽家へ道をアドバイスをした

渡辺才人さんのことも思い出す。

渡辺さんが俺のリクエストで歌ってくれた

「夜霧のブルース」。

あの日のスナックでの光景さえも浮かんでくる。

平成3年頃だった。