上海 衡山賓館

中国ドラマを見ていた。

「激動の時代 国民党に潜伏したスパイ 第18話」。

戦後の上海の様子が映像に映り、フランス租界だった霞飛路が出てきた。連鎖反応、過去の自分の記憶を思い出した。

上海で泊った衡山賓館。

上海の最期の一夜を過ごしたホテルだ。

その日、向田邦子が亡くなった1981年8月22日の頃だった。

明け方まで語りつくした。ホテルの階段に座って、ホテルの従業員が何度も見に来た。それを無視して語り明かした。監視カメラがなかった時代だった。ドラマを見ながらその光景を思い出してしまった。

たまたま昨日、その時写した8ミリ映画のDVDをみたせいもあったかもしれない。なぜかその日のことを吉田日出子の「上海バンスキング」とも重なる、その舞台や映画の主題歌の一つ「ウェルカム上海」。中国ドラマの歴史が少し観覧気味でもある。昨日は秦の始皇帝、漢の劉邦の妻呂大后、三国志趙雲子龍、「王大班」では、国民党が台湾に逃げる前夜の上海のバーのドラマ、四馬路が舞台。

とにかく雑然と中国の時代背景が脳に入り込んできている。

今朝も今から、始皇帝前漢の時代のドラマを見ようと思っている。