またやって來る

1年に1回はやって來るのだ

その日は昭和43年にはじまった

1968年のことだ

私の革命はその日にはじまった

その日に革命と気付いたわけではなかったが、

今、振り返ると、あれが革命の導火線だった

まだ二十歳になっていなかった

その日を境に俺は変身した

別人になったのだ

それから54年、

別人になったと言っていいが

友人たちは気付かなかっただろう

兄妹は4人

弟もその日に変わった

彼は高校2年生だったが、

大学に行き、4年で卒業して、公務員になり40年近く勤めた

俺は旅を積極的にするようになった

あえて言えば放浪の精神が宿った

もしその革命がなかったら、俺は積極的旅人にはならなかっただろう。

それは2月14日という日なのだ

明日がその日になる

毎年2月14日に易断をしている

自分の今年の生きる方針を占うのだ

ことしは膝と闘おうとしている

明日易断をする

膝をいじめるやつが敵だ

膝を守るのが俺だ

負けられません勝つまでは

泣き言を言うな!戦え!闘え!

革命の導火線に火をつけてくれたのは、

2月14日に突然亡くなって行った親父さんだ