坂本九ちゃんの♪カレンダーガールを歌う
彼を思いだす
日大芸術学部に合格したことが
誇らしげだった
日大の帽子を被っていた
日大の帽子、丸帽と書こうとしたが
ちょっと手がとまった
丸帽は慶応大学の帽子ではと
日大は丸帽、角帽。
彼の帽子姿が浮かんできている。
家は鹿児島で有名な料亭だった。
日大で三味線や小唄を勉強したのか、
小唄が上手だった。
彼の母親の店に行ったときに、
たまたま勝新太郎が来ていた。
見ればよかったと、今になって思う。
その料亭は俺の親父も接待で使っていた。
彼とは5年生の時に同じクラスになったが、小学校2年生ぐらいの時から
知ってはいた。
中学校3年で同じクラスになった。
卒業後も彼とはよく会っていた。
マークⅡに早々乗っていたが、彼女を乗せたのは、
結婚した女性が初めてだったのでは、
その人とも別れ、最後は一人で亡くなっていた。
定年になって中国から帰ってきてから、彼が亡くなったことを知った。
真ちゃん、天国にいるだろう。
今日は君を思い出しているよ。