今朝見た夢だが、
内容がはっきりしない。
人生論をぶつけたような気がする。
彼に。
彼が応えたかどうかも記憶にない。
ただ夢に彼がいたことだけははっきり覚えている。
彼は生き続けていた。
まさに生き続けていた男だった。
俺は彼に人生論をぶつけた記憶はある。
しかし応えた記憶はあまりはっきりしない。
彼の行動が彼の人生論だった。
と今は思う。
彼が亡くなってからやがて20年になる。
彼は50代で亡くなった。
俺は亡き彼に、ときどき問いかけている。
人生はどうあるべきかと。
亡き彼は笑っているだろう。
「まだそんなことを」と。
彼のこたえを俺の心は聞く。
「俺を見ろ。すぐ死ぬんだよ」と。
悩んで何になる、明日を憂えて何になる。
「お前が大切にしているその老体は、もうすぐ壊れるのだ」と。
「痛いが何だ、そのうち死ぬよ」と彼が夢でこたえたわけではない。
夢で何を見たか、ただ彼が登場しただけ。
N貢だ。