空地で寝ていた

なぜ空き地に、ふとんもあった。

磯に行く道だった。

隣には克信君のマンションがあって、彼が顔を出した。

その空き地でだったか、近くの家であったのか、中国語の勉強会があった。

生徒は同期の友人たちで、高校時代のトップクラスの人たちもいた。

中国語の理解力が早くて、俺より先に行っていた。ぜんぜん勉強をしない自分が抜かれていたことをとても歯がゆく思っていた。そこに銀行員だったN君がいたので、彼と大学が一緒だったT君が行方不明のことを訊こうとしたが、彼は私を無視して語ろうとしなかった。目が覚めた時には、カフカの『変身』が流れていた。