歴史探偵 北条政子

小学校5年・6年の時、

政子さんがいた。

ホテルの娘さんだった。

憧れていた。

中学校は付属に行ったので、

学校は違った。

数十年後、小学校の同窓会で彼女と会った。

挨拶をしたが、覚えていないということだった。

年賀状も出したはずだったのに。

あろうことか、彼女が俺に訊いたのは、

別の級友の名前だった。

数十年経っていたのだが、

やはりと思った。

6年生の時俺は彼女を片思いしていたが、

彼女が好きな男は、彼だと当時も思っていた。

それがやはりになったのだ。

それ以来、むかし彼女に片思いしたことも忘れた。

そして今北条政子を見て、その人を思い出した。

小学校の時に北条政子を習った時にも、政子で彼女と重なったことまで思い出した。

そのホテルは今でも大きなホテルのままで、その場所にある。